寝る前は何ともなかったのに、朝起きたら首から肩にかけて激痛が走り、
首1ミリさえ動かせなくなる 寝違え。
息が出来ないほど背中が痛い、
首や肩甲骨を動かすと激痛で着替えも大変、
腕も動かせない・・・
と いった経験をした方も多いと思いますが、
寝違えは本当にツラく切ないですよね。
今回は、
突然襲ってくる「寝違え」の原因や対処法、
急場をしのぐ方法などについて書いていきます。
寝違えとは?
寝違えとは、起床時に起きる頸部や肩甲骨周辺部の急性の痛みを指します。
頭を傾けたり、振り向けなくなったりと症状は様々ですが、
関節の動く範囲が狭まる点は共通しています。
では、
寝違えはどんな時になるのかというと、
熟睡時不自然な姿勢のまま筋肉や腱が伸びたままになると、
頸椎や背骨に過度な負荷が掛かります。
そうなると血行不良や神経を傷めて炎症を起こし、
寝違えを起こすと考えられています。
寝ている=無意識下に寝返りなどで
筋肉が不用意に 強いストレッチ状態で
引っ張られて、筋肉がこれ以上引っ張られると
骨からちぎれてしまう~となったら、
筋肉の付着している両端にあるセンサーの
役割を 筋紡錘 と言う感覚受容器が
ちぎれない様に筋肉を収縮させ守る働きを
強制始動させます。
その状態は常に強く 短く 筋肉が縮んでいる
ので伸びません。
よって、動かせない状態が目が覚めて=意識下で
はじめて動かした時に 激痛を感じると いうことが
自覚されます。
この異常収縮を 筋紡錘反射 と言い、脳が
もう大丈夫だよ と、指示を出さない限りずっと
続く状態です。
この状態を日常で引き起こすとしたら
例えば 気を付けたいのは、飲酒の後とか・・・
酔って 帰宅して そのまま うつぶせで寝てしまう
ソファの肘掛けに頭を乗せて寝てします etc.
これは寝違えを起こしやすい行動パターンです!
特に ソファ寝は典型的な寝違え起動オン
「寝違え」になったらどうすればいい?
寝違えを起こしたら、どのように対処するか。
激しく痛む時は、
痛みの出ない姿勢をとって安静にするのが一番。
首が1ミリも動かせないなら、上半身ごと動く
ロボットの様な動きとかが良し。
冷やすのか温めるのかについては、
痛いなら最初は最初はアイシングをして炎症を抑え、
状態を確認しつつ24時間後、もしくは
少し痛みが軽減したら温めるのが基本でしょう。
通常は、1週間から10日くらいで症状は自然に回復していきますが、
常日頃 首肩のコリを感じている様な慢性的な人は ひどい寝ちがいになると
3週間から数か月も回復しない人もいますよ。
早くこの激しい痛みを何とかしたい、
中々痛みが治らないという方は、当院にお任せいただくのも選択肢の一つ。
2~3回通院すれば、だいたいの痛みは解消していきます。
アイシングの方法
冷シップは買わなくても同等のケアが
自宅でも可能です。
家庭でも出来る手軽なビニール袋を使用した
方法を説明します。
ビニール袋を用意し、氷を10数個くらい入れ、水を少量加える。
(水と氷を混ぜて使えばその温度は零度になるので凍傷を防ぎます)
アイシングをする時間は、最初に「ジ~ン」とした痛みのような感覚。
次に「ポッ、ポッ」とするような温かい感覚。
そして「ピリピリ」した感覚が生じ、最後に感覚がなくなる段階に入ります。
(ひどい寝ちがいの症状だと上記の様な感覚が 感じにくい 場合があります)
人によって異なりますが、
この感覚鈍麻状態に到達するまで、15~20分くらい掛かります。
炎症の抑制が目的なら、
その後1~2時間に1回のペースで3回ほど繰り返すといいでしょう
寝違え」を予防するには?
寝違えに頻繁になる方は、
悪い姿勢でのデスクワークや車の運転、
重いバッグをいつも肩に掛けているなど、
首から肩、背中にかけて慢性的に筋肉が
過緊張状態=緊張MAXになっている方が
とても多いです。
寝違えを予防するには、
- ・首や肩周りのストレッチで筋肉の緊張をほぐす
- ・ゆっくり湯船に浸かりカラダを温める
- ・入浴後は体が冷える前に必ず就寝する
など、筋肉の柔軟性を保つ工夫をして下さい。
それから、
寝具も重要な問題。
枕の高さや形状なども寝違えの発症と関係が深いとされていて、
マットレスの沈み具合も大きな影響を及ぼします。
寝具も自分に合うものを使用するようにしましょう。
寝違えに対する整体施術法
寝違えの状態のときは、
少しでも首を動かすと激痛が走るため、
通常の施術はできません・・・
いきなり施術台に寝てもらわず 座って もしくは 立った状態で行うことも多々あります。
常に 患者さんの状態に応じて対応します。
最初は、首周辺に軽く触れながら筋肉の緊張を取っていきますし、
首から肩 背中の背骨の状態もさぐっていきます。
首・腕の可動域も調べたりしながら 状況を細かく確認します。
そのうちに、軽く首を揺らしても痛みが出ない状態になっていくため、
少しずつ首の動かす範囲を広げながら首周辺の筋肉を緩めていきますし
背骨の配列も整えていきつつ、
痛みの緩和状態を確認しながら、
痛みで緊張した全身を緩めていきます。
最終的に、カラダ全身の歪みを整え、
首から肩にかけての筋肉の緊張を取り、
首の可動域を取り戻したところで施術は終了です。
以上のように寝違えについて書いてきましたが、いかがでしたか?
寝違えの原因の多くは、日頃の生活習慣にあります。
日頃から首、肩まわりに疲労を溜めないようにメンテナンスをして、
寝違えが起きないカラダづくりをしていきましょう。
なかなか首の痛みが解消されないとお悩みでしたら、
ぜひ一度 当院にご相談ください。
お電話ありがとうございます、
神泉カイロプラクティック いわもと整体院でございます。