

後頭神経障害(後頭神経痛)とは?
首から後頭部・頭頂部へ走る「ピリッ」「ズキッ」とした痛みの原因
後頭神経障害(一般的には後頭神経痛と呼ばれることが多い症状)は、首の後ろから後頭部、頭頂部に分布する神経が刺激されたり圧迫されたりすることで起こる神経性の痛みです。
「頭痛だから脳の病気かもしれない」と不安になる方も多いですが、後頭神経痛は首や肩周囲の筋肉の緊張や姿勢の乱れが関係しているケースも少なくありません。
ただし、まれに重大な病気が隠れていることもあるため、症状によっては医療機関での検査が必要です。
後頭神経とは?
後頭神経には主に次の3つがあります。
- 大後頭神経
- 小後頭神経
- 第三後頭神経
これらは首(頸椎)から後頭部へ向かって走る神経で、
- 後頭部
- 頭頂部
- 耳の後ろ
などの感覚を担当しています。
この神経が何らかの原因で刺激されると、神経痛特有の痛みが起こります。
主な症状
後頭神経障害では次のような症状がみられます。
痛みの特徴
- 電気が走るような痛み
- ピリピリ・チクチクする痛み
- ズキッと刺すような痛み
- 数秒〜数分で治まる痛みを繰り返す
- 一側だけに出ることが多い
- 髪を触るだけでも痛い
- 枕に頭を乗せるだけで痛い
痛む場所
- 後頭部
- 頭頂部
- 耳の後ろ
- 首の付け根
- 時には目の奥まで痛みが広がることもあります。
原因
後頭神経障害の原因はさまざまですが、多くは首周囲の環境が関係しています。
① 首や肩の筋肉の緊張
最も多い原因の一つです。
例えば
- デスクワーク
- パソコン作業
- スマホ操作
- 猫背
- ストレートネック
これらによって
- 僧帽筋
- 頭半棘筋
- 後頭下筋群
などが硬くなると、神経を圧迫しやすくなります。
② 頸椎の機能低下
加齢や姿勢不良によって
- 頸椎の動きが悪い
- 関節に負担がかかる
と神経への刺激が起こりやすくなります。
③ 外傷
- むち打ち
- 転倒
- スポーツ外傷
などがきっかけになることがあります。
④ ストレス
精神的ストレスによって首肩の筋肉が緊張し、
結果として神経が刺激されるケースもあります。
最近増えている背景
近年では
- リモートワーク
- ノートPC
- スマホの長時間利用
- タブレット学習
- ゲーム
などにより、
長時間前かがみ姿勢を続ける方が非常に増えています。
特に20〜40代でも発症するケースが増えています。
他の頭痛との違い
| 症状 | 後頭神経障害 | 緊張型頭痛 | 片頭痛 |
|---|---|---|---|
| 痛み | ピリッ・電撃痛 | 重だるい | ズキンズキン |
| 持続時間 | 数秒〜数分 | 数時間〜数日 | 数時間〜3日 |
| 部位 | 後頭部 | 頭全体 | 片側が多い |
| 押すと痛い | ○ | △ | × |
改善のために大切なこと
後頭神経障害では痛みだけを追いかけるのではなく、
神経へ負担をかけている原因を見つけることが重要です。
例えば
- 姿勢改善
- 首・肩の柔軟性向上
- 肩甲骨の動き改善
- 胸郭の柔軟性改善
- 長時間同じ姿勢を避ける
- 睡眠環境の見直し
などが役立つことがあります。
身体全体のバランスや日常生活の動作を見直すことで、首への負担軽減につながる場合があります。
受診を急ぐべき症状
次のような症状がある場合は、後頭神経障害ではなく重大な病気が隠れている可能性もあるため、早急に医療機関を受診してください。
- 突然経験したことのない激しい頭痛
- 手足の麻痺
- ろれつが回らない
- 意識障害
- 高熱を伴う頭痛
- けいれん
- 視力障害
- 激しい吐き気・嘔吐
- 頭を強く打った後の頭痛
よくある質問(FAQ)
Q. 後頭神経障害は自然に治りますか?
軽症であれば、首への負担が減ることで改善する場合があります。しかし、姿勢や生活習慣など原因が続くと再発を繰り返すことがあります。
Q. マッサージで治りますか?
筋肉の緊張が関係している場合は楽になることがありますが、強く押しすぎると神経を刺激して症状が悪化することもあります。原因に応じた適切な対応が大切です。
Q. 温めるのと冷やすのはどちらが良いですか?
筋肉の緊張が主体であれば温めることで楽になることがあります。一方で、炎症が疑われる急性期では冷却が勧められる場合もあります。症状が強い、長引く、判断に迷う場合は医療機関に相談してください。
Q. ストレートネックと関係がありますか?
ストレートネックや猫背などで首への負担が増えると、後頭神経周囲の筋肉が緊張しやすくなり、症状に関与する可能性があります。ただし、すべてのストレートネックの方に後頭神経障害が起こるわけではありません。
まとめ
後頭神経障害(後頭神経痛)は、首から後頭部へ走る神経が刺激されることで起こる神経性の痛みです。長時間のデスクワークやスマートフォンの使用、姿勢の乱れなどが関係することが多く、身体全体のバランスや生活習慣を見直すことが再発予防にもつながります。
一方で、激しい頭痛や麻痺、意識障害などを伴う場合は、脳や神経の重大な病気が原因である可能性もあるため、速やかに医療機関を受診してください。





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