肘部管症候群

”肘を支点に作業や競技をする人に多く観られる肘部管症候群”

”肘を支点に作業や競技をする人に多く観られる肘部管症候群”

”肘部管症候群が出易い、肘を支点に作業する事が多い畳職人さん”

肘部管症候群とは?

**肘部管症候群(ちゅうぶかんしょうこうぐん)とは、肘の内側を通る尺骨神経(しゃっこつしんけい)**が圧迫されたり引き伸ばされたりすることで起こる神経障害です。

手根管症候群に次いで多い末梢神経障害の一つで、特に40代以降のデスクワーカーや力仕事をする方、スポーツ愛好家に多くみられます。


肘部管症候群の主な症状

1. 小指と薬指のしびれ

最も特徴的な症状です。

  • 小指全体
  • 薬指の小指側半分

にしびれや感覚異常が現れます。

特に

  • 長時間のスマホ操作
  • パソコン作業
  • 車の運転
  • 就寝中

など肘を曲げた状態が続くと悪化しやすい傾向があります。


2. 握力の低下

神経の圧迫が進行すると、

  • ペットボトルの蓋が開けづらい
  • 箸が使いにくい
  • ボタンを留めにくい
  • 字が書きにくい

など細かな動作が困難になります。


3. 手の筋肉がやせる

進行すると小指側の筋肉が萎縮し、

  • 手が痩せて見える
  • 指の間がくぼむ
  • 握力低下が目立つ

ようになります。


4. 肘の内側の違和感や痛み

 

 

肘の内側を軽く叩くと

「ビリッ」

と小指側へ電気が走るような感覚が出る場合があります。

これは**Tinel徴候(チネル徴候)**と呼ばれます。


なぜ起こるのか?

肘の内側には「肘部管」と呼ばれる神経の通り道があります。

ここで尺骨神経が圧迫されると症状が現れます。

原因として多いもの

加齢による変形

  • 肘関節の変形性関節症
  • 骨棘(こつきょく)の形成

など。


長時間の肘の屈曲

  • デスクワーク
  • スマホ操作
  • 読書
  • 車の運転

などで神経が引き伸ばされます。


スポーツ

  • 野球
  • ゴルフ
  • テニス
  • 柔道

など肘を頻繁に使う競技。


外傷

  • 肘の骨折
  • 打撲
  • 脱臼後

に発症することがあります。


首の問題との違い

小指や薬指のしびれは

  • 頸椎症
  • 頸椎椎間板ヘルニア

でも起こることがあります。

そのため、

「肘だけの問題」

とは限りません。

実際には

  • 猫背
  • 巻き肩
  • 頭部前方位姿勢
  • 肩甲帯の機能低下

などによって首から腕全体への神経の通り道に負担がかかり、症状が強くなるケースも少なくありません。


一般的な治療法

保存療法

軽症~中等症の場合

  • 安静
  • 消炎鎮痛薬
  • ビタミンB12製剤
  • 装具療法
  • リハビリテーション

などが行われます。


手術

以下の場合は手術が検討されます。

  • 筋萎縮が進行している
  • 握力低下が強い
  • 保存療法で改善しない

神経の圧迫を取り除く手術が行われます。


整体的な視点で考える肘部管症候群

肘部管症候群では肘周辺だけでなく、

  • 首の動き
  • 胸郭の硬さ
  • 肩甲骨の可動性
  • 姿勢の崩れ
  • 前腕や手首の緊張

なども関係していることがあります。

特に近年は、

  • 長時間のパソコン作業
  • スマートフォンの使用
  • テレワーク
  • 猫背姿勢

が増え、首から肩・腕にかけて神経へ負担をかける生活習慣が目立っています。

肘だけをケアしても改善しない場合は、身体全体のバランスや姿勢を見直すことも重要です。


こんな症状は早めの受診をおすすめします

✅ 小指や薬指のしびれが続く

✅ 握力が低下してきた

✅ 箸やボタン操作がしづらい

✅ 手の筋肉が痩せてきた

✅ 夜間にしびれで目が覚める

これらの症状がある場合は、整形外科などで早めに検査を受けることをおすすめします。


FAQ

Q. 肘部管症候群は自然に治りますか?

軽症で原因が明確な場合は改善することもありますが、神経の圧迫が続くと慢性化しやすいため早期対応が重要です。

Q. 手根管症候群との違いは何ですか?

肘部管症候群は小指・薬指側のしびれが特徴です。一方、手根管症候群は親指・人差し指・中指に症状が出やすくなります。

Q. マッサージで治りますか?

一時的に筋肉の緊張が緩和されることはありますが、神経圧迫そのものが改善するわけではありません。原因の評価が重要です。

Q. 放置するとどうなりますか?

進行すると筋萎縮や握力低下が残ることがあり、回復に時間がかかる場合があります。

神泉カイロプラクティック いわもと整体院