【症例】40代女性の左膝外側の痛み 歩き始め・電車・自転車で痛い原因は「膝」ではありませんでした 整形外科で画像診断では異常なし 渋谷区神泉町・初台 神泉カイロプラクティック いわもと整体院

【この記事の結論】

「左膝の外側が痛い=左膝だけが悪い」とは限りません。

今回ご紹介する40代女性は、整形外科でレントゲンなどの画像診断を受けても異常は見つからず、他院では「膝に水が溜まっているかもしれません」と言われ施術を受けても改善しませんでした。

しかし、当院で全身の姿勢や重心バランス、骨盤・胸椎・肩甲骨・頸椎の動きを詳しく評価した結果、左膝は原因ではなく、右足重心を中心とした全身のバランスの崩れによって左膝外側へ負担が集中していたことが分かりました。

つまり、この症例では**「画像診断では分からない機能的な問題」が痛みの背景にあった**のです。


「異常なし」と言われたのに左膝の外側が痛い…そんな経験はありませんか?

「歩き始めの一歩が痛い」

「電車を降りた直後がつらい」

「自転車でペダルを踏み込むと左膝の外側がズキッと痛む」

「整形外科では異常なしと言われた」

「湿布や痛み止めでも変わらない」

「整体へ通ったが改善しない」

このようなお悩みを抱えている方は決して少なくありません。

実際に当院(渋谷区神泉町・初台)にも、神泉町・初台・幡ヶ谷・代々木上原・富ヶ谷・駒場・池尻大橋などから、同様のお悩みで多くの方がご相談に来院されています。

もちろん、半月板損傷や変形性膝関節症、腸脛靱帯炎などの疾患を除外するために整形外科での診察はとても重要です。

一方で、画像検査では説明できない痛みや違和感については、姿勢や身体全体の使い方まで評価することが改善の糸口になる場合があります。

今回は、その一例をご紹介します。


改善症例|40代女性・仕事と家事を両立する生活で左膝外側の痛みが1年以上続いていたケース

今回の患者様は、デスクワークを中心とした仕事をしながら家事もこなす40代女性です。

約1年前から左膝外側に痛みが現れ、次のような場面で特に症状が強く出ていました。

  • 電車で立ち続けた後、歩き始めの最初の一歩
  • 自転車でペダルを踏み込む瞬間
  • 長時間座った後の立ち上がり
  • 朝の歩き始め
  • 少し急いで歩いた時

整形外科ではレントゲンなどの画像診断を受けましたが、「骨には異常ありません」と説明されました。

その後、別の整体院では「膝に水が溜まっているのかもしれません」と言われ施術を受けたものの、大きな変化は感じられなかったそうです。

このような経過から、「このまま一生付き合っていくしかないのだろうか」と不安を抱え、当院へ来院されました。


姿勢分析で分かった「左膝が原因ではない」という事実

当院では、痛みのある膝だけでなく、立位姿勢・重心・歩行・背骨・骨盤・股関節・足部まで全身を評価します。

今回の患者様で最も特徴的だったのは、左膝をかばうために右足へ体重を逃がす「右足重心」の姿勢でした。

体重配分は右足が約6〜7割、左足が約3〜4割。

さらに、両足とも踵ではなく前足部に重心が偏る「つま先重心」となっていました。

この状態が続くことで、身体全体には次のような連鎖が起こっていました。

  • 骨盤はやや前傾
  • 骨盤全体は左へスウェー(左凸)
  • 上半身は左へ回旋
  • 左肩が下がる
  • 右肩甲骨が下がる
  • 左腸骨稜が下がる
  • 首は右へ傾き、顔は左へ傾ける代償姿勢

一見すると膝とは関係がないように見えるこれらの姿勢ですが、身体は一つの運動連鎖(キネティックチェーン)として機能しています。

そのため、骨盤や胸郭、肩甲骨のアンバランスが積み重なることで、歩行時の衝撃を左膝外側が受け止め続ける状態になっていたと考えられました。


デスクワークによる巻き肩と胸椎の硬さも大きく関係していました

患者様は日頃からデスクワークが多く、パソコン作業では両腕を前へ出した姿勢が続いていました。

その結果、右側を中心に巻き肩が強くなり、頭部は前方へ移動する「頭部前方位姿勢」がみられました。

ご本人も「首まわりのお肉が増えた気がする」「フェイスラインが気になる」と話されていましたが、これは単なる美容面の問題ではありません。

巻き肩や頭部前方位姿勢は、胸椎の動きを制限し、体幹の回旋や伸展を妨げます。

すると、本来であれば胸椎や股関節が分散して受け持つべき動作を、膝が代償してしまうため、歩き始めや自転車の踏み込み時に左膝外側へ繰り返し負荷が集中していたと考えられます。


この症例から分かる重要なポイント

  • 画像診断で異常がなくても、痛みの原因が存在しないわけではありません。
  • 膝だけでなく、姿勢・重心・骨盤・胸椎・肩甲骨・首まで評価することで原因が見えてくることがあります。
  • 「どこが痛いか」だけでなく、「なぜそこに負担が集中しているのか」を考えることが改善への第一歩です。

なぜ胸椎や巻き肩が左膝の痛みに関係するのでしょうか?

「膝が痛いのに、なぜ背中や肩を診るのですか?」

患者様から、このようなご質問をいただくことがあります。

一見すると、胸椎(背中の背骨)や巻き肩は左膝とは無関係に思えるかもしれません。しかし、人の身体は**「キネティックチェーン(運動連鎖)」**と呼ばれる仕組みでつながっており、一つの部位の動きが他の部位へ影響を及ぼします。

例えば、胸椎が硬くなると上半身をスムーズに回旋・伸展できなくなり、その不足した動きを骨盤や股関節、さらに膝が代償しようとします。

今回の患者様も、胸椎から肩甲骨周囲にかけて可動性が低下していたため、歩行や自転車をこぐ動作のたびに左膝外側へ余分な負担が集中していました。

つまり、「左膝が悪い」のではなく、全身の動きのバランスが崩れた結果として左膝に症状が現れていたと考えられます。


巻き肩と頭部前方位姿勢が膝への負担を増やす理由

患者様はデスクワークが中心のお仕事で、長時間パソコンへ向かう生活が続いていました。

このような姿勢では、

  • 両肩が前方へ入り込む巻き肩
  • 頭が前へ突き出る頭部前方位姿勢
  • 胸椎の伸展不足
  • 呼吸が浅くなる
  • 体幹の回旋制限

が起こりやすくなります。

すると、歩行時には本来体幹で吸収できる衝撃を下半身が補うことになり、左右の重心バランスがさらに崩れます。

今回の症例では、左膝をかばって右足重心となったことにより、身体全体が左へスウェーする姿勢となり、その状態で歩き続けた結果、左膝外側への負担が慢性的に積み重なっていました。

このような姿勢の崩れは、レントゲンやMRIでは確認できません。しかし、立位姿勢や歩行、関節の可動域を総合的に評価することで見えてくる「機能的な問題」といえます。


当院が考える施術方針|痛みだけではなく「負担が集中する理由」を整える

神泉カイロプラクティック いわもと整体院では、痛みのある部位だけを施術するのではなく、「なぜそこに負担が集中しているのか」という原因を重視しています。

今回の患者様には、以下のような流れで施術を進めました。

① 胸椎・肩甲骨の可動性を改善

まずは、胸椎から肩甲骨周囲の動きを改善し、体幹が自然に回旋・伸展できる状態を目指しました。

② 骨盤と股関節のバランス調整

右足重心によって偏っていた荷重バランスを整え、骨盤の左右差や股関節の動きを改善しました。

③ 頸椎から後頭部までの機能回復

背骨のスプリングテストで可動性が低下していた頸椎から後頭部にかけての動きを整え、身体全体の連動性を回復させました。

④ 歩行時の重心移動を再学習

施術だけで終わるのではなく、歩行や立ち方、仕事中の姿勢についてもアドバイスを行い、日常生活で左膝へ負担が集中しにくい身体の使い方を身につけていただきました。


改善までの経過

施術を重ねるにつれて、患者様は次のような変化を実感されました。

  • 電車を降りた直後の歩き始めの痛みが軽減
  • 自転車でペダルを踏み込む際の痛みが減少
  • 長時間歩いた後の不安感が少なくなった
  • 立ち姿勢が安定し、「左右均等に立てている感覚」が出てきた
  • 巻き肩が改善し、首や肩のこりも軽減

膝だけを施術していた時には変化が乏しかった症状も、全身のバランスを整えることで改善へ向かいました。

もちろん、症状の原因や改善経過には個人差があります。しかし、「痛い場所だけ」を見るのではなく、「身体全体の使い方」を見直すことが重要なケースは少なくありません。


ご自宅でできるセルフケア

施術効果を維持するために、当院では以下のセルフケアもおすすめしています。

胸を開くストレッチ

デスクワークの合間に胸の前を開き、胸椎の動きを促します。

股関節の可動域エクササイズ

股関節の動きを改善することで、膝への負担を分散しやすくなります。

左右均等に立つ意識

無意識の右足重心を見直し、左右均等に体重をかける習慣を身につけましょう。

長時間同じ姿勢を避ける

30〜60分に一度は立ち上がり、軽く身体を動かすことをおすすめします。


よくあるご質問(FAQ)

Q. 左膝の外側が痛いのにレントゲンで異常がないのはなぜですか?

レントゲンやMRIは骨や半月板などの構造を確認するために重要です。一方で、姿勢や重心の偏り、関節の連動性などの機能的な問題は画像では評価できません。そのため、画像診断では異常がなくても痛みが続くケースがあります。

Q. 「膝に水が溜まっている」と言われました。本当にそれが原因でしょうか?

関節に水が溜まること自体は、炎症などの結果として起こる場合があります。しかし、水が溜まる原因や、その背景にある身体の使い方まで評価することが大切です。

Q. デスクワークや巻き肩が膝の痛みに影響することはありますか?

はい。巻き肩や胸椎の可動性低下は、体幹の動きを制限し、歩行時の重心バランスにも影響を与えるため、結果として膝への負担が増えることがあります。


まとめ|「膝だけを見る」のではなく「身体全体を診る」という考え方

今回の症例では、左膝外側の痛みの背景に、

  • 右足重心
  • 骨盤のアンバランス
  • 胸椎の可動性低下
  • 巻き肩
  • 頭部前方位姿勢

といった全身の連鎖が関係していました。

整形外科で画像診断を受けても異常が見つからず、「年齢のせい」「様子を見ましょう」と言われても、痛みが続いている方は少なくありません。

もちろん、強い腫れや外傷、夜間痛などがある場合には医療機関での診断が優先されます。そのうえで、画像では説明しきれない痛みや、長引く不調に対しては、姿勢・重心・関節の連動性まで含めた全身評価が改善の糸口になることがあります。

神泉カイロプラクティック いわもと整体院では、**「どこが痛いか」ではなく、「なぜそこに負担が集中したのか」**という視点を大切にしています。

渋谷区神泉町をはじめ、初台・幡ヶ谷・代々木上原・富ヶ谷・駒場・池尻大橋などからも、歩き始めの膝の痛みや「画像診断では異常なし」と言われた膝の不調でご相談いただいています。

**「膝だけを治療しても改善しなかった」「本当の原因を知りたい」**という方は、一度全身のバランスという視点から、ご自身の身体の状態を見直してみてはいかがでしょうか。

神泉カイロプラクティック いわもと整体院