私が選択したのは「症状と付き合いながら身体を作り直す」という考え方でした
発症直後は正直なところ、
「さて、どうするか・・・」
という状態でした。
もちろん医療機関での検査や診断は大切です。
しかし私は治療院を運営している立場でもあります。
そして日頃から身体のバランスや運動療法を患者さんへお伝えしている立場でもあります。
そこで私は一つの方向性を決めました。
それは、
自分自身の身体を観察しながら、人体実験のつもりで経過を追ってみよう
という考えでした。
痛みを追いかけるのではなく、身体を作り直す
発症当初は、
・上半身を立てられない
・腰を反らせない
・左脚を大きく踏み出せない
・歩幅が極端に狭い
という状態でした。
そこで私が考えたのは、
痛みそのものを追いかけるのではなく、
症状を悪化させない範囲で身体の機能を回復させる
ということでした。
具体的には、
- 姿勢の確認
- 体幹機能の強化
- 歩行機能の改善
- 股関節周囲の安定性向上
- 神経症状を誘発しない範囲での運動療法
を日々確認していきました。
目標は単純です。
上半身を自然に立てられること。
左脚をしっかり踏み出せること。
腰を反らしても症状が誘発されないこと。
そして発症前と同じように歩けることでした。
最初に変化したのは睡眠でした
症状の改善を実感したのは意外にも睡眠でした。
発症当初は、
横向きで身体を丸め、
壁側へクッションを置き、
寝返りを防ぐようにして眠る状態でした。
しかし約1か月ほど経過した頃から、
深く眠れる時間が少しずつ増えてきました。
痛みが減ったというより、
身体が休息を取れるようになった感覚です。
睡眠が確保できるようになると疲労感も軽減し、
日中の身体の動きも少しずつ変化していきました。
3か月頃には歩き方が変わり始めた
次に感じた変化は歩行です。
発症当初は、
恐る恐る左脚を運ぶような歩き方でした。
しかし3か月ほど経過した頃には、
左右ほぼ同じ歩幅で歩ける時間が増えてきました。
腰周辺にはまだ違和感が残ります。
しかし神経症状が脚へ広がることはありません。
歩くことへの恐怖感も少しずつ薄れていきました。
半年後に感じた大きな変化
そして発症から約6か月。
大きな変化を感じました。
仰向けで寝ても痺れが出ない。
寝返りも問題なくできる。
歩行時の腰の痛みもほとんど感じない。
気が付けば、
発症前と同じ感覚で歩けるようになっていました。
もちろん画像検査をしたわけではありません。
脊柱管の状態がどう変化したのかも分かりません。
しかし少なくとも、
私自身の身体は日常生活に支障のない状態まで回復しました。
今回の経験で改めて感じたこと
脊柱管狭窄症になると、
どうしても痛みや痺れだけに意識が向きます。
しかし私が実感したのは、
身体は「動ける能力」を失っているということでした。
姿勢。
歩行。
体幹機能。
睡眠。
日常生活動作。
こうした機能を少しずつ取り戻していくことが、
結果として症状の安定につながったように感じています。
これはあくまでも私自身の体験です。
ですが実際に患者として経験したことで、
これまで以上に脊柱管狭窄症で悩む方の気持ちを理解できるようになりました。
そして改めて、
身体全体のバランスと機能を見ていくことの重要性を実感しています。
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