前書き
「歩く時は気にならないのに、膝を持ち上げると股関節がカクカクする」
「足を上げるたびに引っかかるような違和感がある」
「股関節だけでなく、太ももの内側(内転筋あたり)にも
何とも言えない不快感がある」。
このような症状でお悩みの方は少なくありません。
しかし病院で検査を受けても大きな異常が見つからず、
湿布やストレッチを続けても改善しないケースもあります。
実はこのような症状は、股関節そのものだけが原因とは限りません。
骨盤や背骨、足首など身体全体のバランスの崩れによって股関節に負担が集中し、
カクカク感や違和感として現れていることがあります。
この記事では、膝を持ち上げた際に起こる股関節のカクカク感や、
太ももの内側の不快感の原因を解説するとともに、
身体全体のバランスから考える改善のポイントについて詳しくご紹介します。
なぜ膝を持ち上げると股関節がカクカクするのか?
股関節は身体の中でも特に大きな関節であり、歩行や立ち上がり、
階段の昇り降りなど様々な動作を支えています。
膝を持ち上げる動作では、
- 股関節を曲げる筋肉
- 骨盤を支える筋肉
- 体幹を安定させる筋肉
が同時に働いています。
この連携がスムーズに行われていれば違和感は起こりません。
しかし、
- 骨盤が傾いている
- 背骨の動きが悪い
- 股関節周囲の筋肉がアンバランス
といった状態になると、関節が正常な軌道から外れやすくなり、
動作中に「カクッ」「コキッ」といった感覚が生じることがあります。
股関節のカクカク感を引き起こす5つの原因
① 骨盤のゆがみ
骨盤は股関節の土台です。
骨盤が前後や左右に傾くと、股関節の動きにも影響が及びます。
特にデスクワークや長時間の運転が多い方では、
- 左右どちらかに体重をかける癖
- 足を組む習慣
などにより骨盤のバランスが崩れやすくなります。
② 股関節周囲の筋肉のアンバランス
股関節の動きには、
- 腸腰筋
- 大腿四頭筋
- 臀筋群
- 内転筋群
など多くの筋肉が関わっています。
一部の筋肉だけが過剰に緊張すると、関節の動きが不自然になり、
カクカク感が生じることがあります。
③ 内転筋の過緊張
太ももの内側にある内転筋は骨盤を安定させる重要な筋肉です。
しかし、
- 片足重心
- 猫背
- 骨盤のゆがみ
が続くと内転筋に過剰な負担がかかります。
その結果、
- 張る感じ
- 引っ張られる感じ
- 重だるい不快感
として現れることがあります。
④ 足首や膝の問題
股関節だけでなく、
- 足首の硬さ
- 膝関節のねじれ
も影響します。
身体は全身が連動して動いているため、
股関節から離れた場所の問題が股関節の違和感として
現れることも珍しくありません。
⑤ 身体全体のバランスの崩れ
当院では、この要素が非常に重要だと考えています。
股関節だけを施術しても改善しない方の多くは、
- 骨盤
- 背骨
- 肋骨
- 足首
など複数の部位にアンバランスが存在しています。
症状の出ている場所だけを見るのではなく、身体全体の動きを確認することが大切です。
股関節の違和感と内転筋の不快感は関係している?
結論から言うと大きく関係しています。
内転筋は股関節の安定性を保つ役割を担っています。
そのため股関節の動きが悪くなると、
内転筋が代償的に頑張りすぎてしまいます。
すると、
- 太ももの内側が張る
- 違和感がある
- 歩くと疲れやすい
といった症状につながります。
これは身体が崩れたバランスを何とか維持しようとしている
サインとも言えます。
マッサージやストレッチだけでは改善しない理由
股関節周辺をマッサージすると、一時的に楽になることがあります。
しかし、数日後には元に戻るという経験はありませんか?
その理由は、原因が股関節以外に存在している可能性があるからです。
例えば、
- 骨盤の傾き
- 背骨の硬さ
- 足首の可動制限
が残ったままでは、再び股関節に負担がかかります。
その結果、同じ症状を繰り返してしまいます。
実際に当院へ来院される方のケース
40代女性。
「膝を上げるたびに右の股関節がカクカクする」と来院されました。
検査を行うと、
- 骨盤の左右差
- 背骨の可動性低下
- 足首の硬さ
- 膝を曲げ、左右に膝を倒すと
どちらかに股関節周囲に痛いような差し込まれる様な感じが・・
が確認されました。
股関節だけでなく身体全体のバランスを整えていくことで、
徐々にカクカク感が軽減。
その後は太ももの内側の不快感も気にならなくなりました。
このように症状が出ている場所と
本当の原因が異なるケースは少なくありません。
自宅でできる3つのセルフチェック
① 片足立ちが10秒以上できるか
ふらつく場合は骨盤や体幹の安定性が低下している可能性があります。
② 左右で膝の上がり方に差がないか
股関節の動きに左右差がある場合は注意が必要です。
③ 足踏みをした時に違和感が出ないか
違和感が出る場合は股関節だけでなく全身の連動性が低下している可能性があります。
よくある質問
Q. 股関節がカクカク鳴るのは危険ですか?
痛みがなければ必ずしも危険とは限りません。
しかし違和感や動かしにくさを伴う場合は注意が必要です。
Q. 内転筋が痛いと股関節が悪いのでしょうか?
必ずしもそうとは限りません。
身体全体のバランスの崩れが内転筋へ負担を集中させている場合もあります。
Q. 病院で異常なしと言われたのに違和感があります
画像検査で異常がなくても、関節の動きや身体の使い方に問題があるケースは少なくありません。
まとめ
膝を持ち上げる際の股関節のカクカク感や、
太ももの内側(内転筋周辺)の違和感は、
単純に「骨盤のゆがみ」だけで説明できるものではありません。
身体全体のバランスが崩れた結果として、
・股関節
・内転筋
・骨盤周辺
・背骨や足首
などに負担が集中しているケースが数多くあります。
また、違和感があるからといって自己流のストレッチや
ヨガを繰り返すことで、かえって症状を
悪化させてしまうこともあります。
特に注意していただきたいのは、
・無理な開脚ストレッチ
・股関節を強く押し込むような運動
・痛みを我慢しながら行う柔軟運動
・SNSや動画サイトを見ながら行う自己流の矯正
です。
身体が防御反応として硬くなっている状態で無理に股関節を押し込むと、
関節や軟骨、関節包などへ過剰な負担を与える可能性があります。
さらに、骨盤と股関節を無理やり押し付けるようなストレッチや
開脚動作を繰り返すことはおすすめできません。
股関節周辺には重要な血管や組織が存在しており、
過度な負荷を長期間かけ続けることは関節にとって
決して良いことではありません。
実際に臨床の現場では、「柔らかくしよう」と頑張り過ぎた結果、
以前よりも違和感や痛みが強くなってしまったという方も少なくありません。
当院にはヨガやピラティスのインストラクターの方も来院されていて
痛めて初めていらっしゃる方々が多いのです・・
大切なのは、
「硬いから伸ばす」ではなく、なぜ身体が
硬くなっているのかを考えること。
そして、
「柔軟性が必要な身体なのか、それとも安定性が
必要な身体なのかを見極めること」
です。
股関節の違和感や内転筋の張り感は、
身体からの大切なサインかもしれません。
いわもと整体院では、股関節だけを見るのではなく、
骨盤・背骨・足首を含めた身体全体のバランスや動きの連動性を
確認しながら施術を行っています。
もし、
「膝を持ち上げると股関節がカクカクする」
「股関節の違和感がなかなか取れない」
「太ももの内側の不快感が続いている」
という方は、症状が出ている場所だけでなく、
身体全体の状態を一度見直してみることをおすすめします。
違和感が痛みへ変わる前に、早めのケアを心掛けましょう。
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