症例報告:小学4年生の起立性調節障害によるクラクラと頭痛症状
- 2017年11月20日
- ブログ
まず、起立性調節障害(OD:Orthostatic Dyaregulathion)は、
おもに以下のような症状がみられるとされます。
・朝に起きられない
・立ちくらみ
・全身倦怠感
・食欲不振
・立っていると気分が悪くなる
・失神発作
・動悸
・頭痛
・夜になかなか寝つけない
・イライラ感・集中力低下
小学高学年から中学の思春期前後に、上記のような体調不良を訴え
病院を繰り返し受診することが起きる症状とされるが、
一般的な診察や検査では異常が認められずODと診断されるようです。
思春期に起こりやすい疾患のようで、5~10%の頻度の意外と多いものらしいです。
朝起きが苦手で、一日中ゴロゴロしていて夕方になって元気になり、夜は寝つけず と、
一見すると元気なようで、ただ学校に行きたくないだけかな?と、
病気ではないのでは?と家族は感じてしまう様です。
しかし、朝がツライので学校を欠席がちになり、引きこもり になる等で注目され
1960年頃から小児科では関心を寄せられてはいたが、検査方法などの確認が
不十分であったのが、1990年代になって血圧測定検査機器の開発から、
異変を客観的に評価できる様になり、一人一人に合った診断と治療が
可能になり現在に至ります。
小学4年生 9歳 R・Kくん
主訴:4か月前に病院で起立性調節障害の
サブタイプPOTS (ポッツ):体位性頻脈症候群2番目に多いタイプと診断される。
【起立時の血圧低下はなく、起立時頻脈とふらつき、倦怠感、頭痛などの
症状があるとされ、起立時の心拍数が115以上、または起立中の
平均心拍増加が35以上あれば、ポッツと診断します。
起立中に腹部や下肢への血液貯留に対して、過剰な交感神経興奮や
アドレナリンの過剰分泌によって生ずると考えられています】
上記から、日々クラクラしていて、最近は頭痛があると訴えているとのこと。
彼の希望は、『学校へ元気に通いたい!!』とのことでした!!
問診:以前は、少年野球で投手をしていた活発な男の子とのことでしたが
お話し中は 施術台の上で寝転がっている方が座っていることよりもラクとの
ことで、会話を進めていきました。
検査:●立ち姿は、横から見ると骨盤が前傾ー頭の位置もカラダよりも前の
15~20°の角度に前傾。
●両肩は前に巻き込み「エバンゲリオンの様になっているね」と、声を掛けたら
ようやく照れ笑いをしてくれました。
●上半身も、骨盤も右方向へ捻じれて首の位置は前から見ると右へ傾いており
背中側から見ると、肩/肩甲骨は右が下へ 腰骨は右が上へ
手の指の長さは左が長く 足の長さは右が短くなっている
●仰向けの状態で背中から首の状態は、首の中央から後頭部にかけての
首の関節の動きがほとんど動かない1本の金属棒状態から、
首周りの筋肉もガチガチでした。
施術:施術の前に背中から首の柔軟性を出す、クッションに乗ってもらい
弛んだことを確認できたら、
検査で左右非対称の全身を整え20分で終了。
施術後に、就寝姿勢のクセを言い当てて 寝始める時のスタート姿勢と、
枕を自分用に作り(作り方は施術後にレクチャー済みです)本日から
トライを指示。
現在までに7回の施術に於いて、まだ若干のクラクラはあるものの 頭痛はなくなり
表情明るく、声を出して挨拶しながら 元気にドアを開けて来院してくる姿を確認
しています。
自身でカラダを整える体操を教え、お母さんにもお伝えして親子で整えながら
確認をすることを伝えてあります。
※この症状は、親の判断で 施術を止めてしまったり 子供の様子を見て判断すると
回復は遅れます。生活習慣・カラダのゆがみ・本人の成長具合を兼ね合わせての
判断が大事です。
通うことで客観的にチェックを受けて、良い状態を保つことをお勧めします。
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